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3歳児の歯ぎしりの原因と対策、歯医者さんに行ったほうがいいケース

2021年11月26日


「うちの子3歳なんですけど、歯ぎしりのクセがあるんです。そのままにしておいてもいいのでしょうか?」

 

先日このようなご相談を受けました。

乳幼児の歯ぎしりは歯の生え始めによる一時的なものなので問題ありませんが、3歳のお子さんとなると少し違ってきます。

 

3歳の頃には乳歯がほとんど生え揃うので、歯ぎしりのクセがあると今後の成長や歯並びにも影響するからです。

 

そこで、ここでは3歳の子どもの歯ぎしりの原因お家でできる対策、歯医者さんに行ったほうがいいケースをご紹介します。

 

3歳以上のお子さんの歯ぎしりが気になる方は、ぜひお読みくださいね。

 

1. 3歳の子どもの歯ぎしりの原因

3歳の子どもの歯ぎしりには大きく3つの原因が考えられます。

  • ・咬み合わせの異常によるもの
  • ・悪癖によるもの
  • ・ストレスによるもの

 

一つずつ詳しく解説していきますね。

 

1-1. 咬み合わせの異常によるもの


冒頭でも触れたように、3歳になると乳歯がほとんど生え揃います。ごはんも大人と同じようなものが食べられるようになりますが、咬み合わせに異常があると左右のあごのバランスが崩れてしまうため、体がバランスを保とうとして歯ぎしりを起こすことがあります。

 

この場合の歯ぎしりは寝ている間だけでなく、昼間にも無意識に行っていることが多いです。

 

1-2. 悪癖によるもの


歯ぎしり以外のクセが原因で咬み合わせが悪くなり、間接的に歯ぎしりを引き起こしている場合もあります。歯ぎしりを引き起こすクセとは以下のようなものです。

  • ・指しゃぶり
  • ・爪噛み
  • ・下唇を噛む

 

もしも心当たりのものがある場合は、クセを改善させることが大切です。歯並びや咬み合わせがますます悪くなるリスクがあるからです。

咬み合わせが悪いと慢性的な消化不良のほか顎関節症背骨が曲がる可能性があり、治療が必要になります。

 

これらのクセを治すには、後半の「4. 歯医者さんで行う歯ぎしり改善の治療」でご紹介しますね。

 

1-3. ストレスによるもの


子どもの世界は大人と違ってとても狭く、少しのことでもストレスになってしまうことがあります。例えば、

  • ・下に弟や妹ができた
  • ・引っ越しをした
  • ・幼稚園や保育園への入園

 

などです。

 

1-3-1. 下に弟や妹ができた

弟や妹ができるとママが赤ちゃんに関わる時間が多くなりますね。すると、今まで自分にだけ向いていたママが、急に離れていったように感じて不安になるのです(見捨てられ不安)。

3歳くらいの子どもはママが自分の存在の大きな拠り所になっているため、「ママは赤ちゃんのお世話は大変」と頭では分かっていても、我慢する場面が多くなるとストレスが溜まってきます。

 

1-3-2. 引っ越しをした

引っ越しなどで環境が変わることも、子どもにはストレスの大きな要因です。引っ越しはいくら家族が一緒とは言え、知らない場所、知らない人だらけの中に移ることは不安につながります。

 

1-3-3. 幼稚園や保育園への入園

幼稚園や保育園への入園では、おもちゃを他の子どもと共有することになります。今まで自分の思い通りになることが普通だったのに、他の子どもと共有することに戸惑ったり不安になったりします。

 

このように、子どもには子どもの世界と目線があり、大人にとっては大したことではないことも子どもにとってはストレスで、歯ぎしりの原因になることがあります。

 

2.おうちでできる3歳の子どもの歯ぎしりの対策

3歳の子供の歯ぎしりをおうちで改善するには、3つの方法があります。

  • ・リラックスできる環境をつくる
  • ・コミュニケーションを増やす
  • ・正しい姿勢で座る

 

一つずつ説明していきますね。

 

2-1. リラックスできる環境をつくる


歯ぎしりをしている状態は、お口周りから首にかけて力が入っていますね。

リラックスできる環境を少しでも作ることで歯ぎしりの場面を少なくし、体に力が入る時間を少なくできます。

 

リラックスできる場面が多くなると、ストレスも緩和されてより歯ぎしりが改善されますよ。

 

2-2. コミュニケーションを増やす


生活の中でなんらかの不安がある場合は、ママやパパとのコミュニケーションを増やすことが安心につながります。

特に、下に弟や妹ができた場合は、1日に必ず1回は二人だけの特別な時間を作ると良いでしょう。夜寝る前の読み聞かせはおすすめです。

 

何かをできた時も「3歳なんだからできるのが当たり前」と思わず、「頑張ったね!」「できたね!」と褒めてあげるようにすると、子どもは「きちんと見てくれている、認めてくれている」と感じて安心します。

 

2-3. 正しい姿勢で座る


歯ぎしりをしている子どもは往々にして姿勢も悪いです。日頃から自然と正しい姿勢になるような配慮をしましょう。

 

具体的には、朝夕ごはんを食べる時に必ず座る食卓の椅子です。

背もたれがあり、足がきちんと床につくようなものを用意しましょう。

 

もしもテーブルが高い場合は、座高が高くなるように椅子の上にクッションや座布団を置き、足元に踏み台などを置くのがおすすめです。

子ども用の食卓チェアなども良いですね。

 

3. 歯医者さんの受診が必要なケース


歯ぎしりは口で言ってもなかなか治らない場合があります。

何をしても改善しない場合や以下のような時は、歯医者さんの受診が必要です。

  • ・歯がすり減って平らになっている
  • ・食べ物や飲み物が歯にしみる
  • ・あごを痛がる

 

歯ぎしりのしすぎで歯がすり減って平らになると、咬み合わせ永久歯の歯並びに影響を及ぼします。歯の表面が削れている状態なので、神経にさわって知覚過敏も起こしてしまいます。

あごを痛がる場合は顎関節症の疑いがあるので、早めに受診しましょう。

 

4. 歯医者さんで行う歯ぎしり改善の治療

歯医者さんで歯ぎしりを改善する治療には、以下の3つの方法があります。

  • ・ナイトガード(マウスピース)
  • ・歯列矯正
  • ・認知行動療法

 

分かりやすく説明しますね。

 

4-1. ナイトガード(マウスピース)


ナイトガードとは、夜間寝ている間につけるマウスピースです。

ナイトガードは歯と歯の接触を防ぐので、寝ている間の歯ぎしりで歯が擦り切れたり折れたりするのを予防することができます。

 

4-2. 歯列矯正


咬み合わせの悪さが原因の歯ぎしり
は、歯並びの矯正を行うことで改善できます。

子どもの歯列矯正はワイヤー矯正ではなく、あごの成長を利用して行う拡大床口腔トレーニングです。

 

詳しい内容は以下の記事で紹介していますので、参考にしてくださいね。

▶一期治療|就学前の子どもの歯の矯正の方法や期間を詳しく解説!

 

4-3. 認知行動療法


認知行動療法とは、考え方を変えることで行動を改善していくというものです。

歯ぎしりに対しては、リマインダーというものを行うことが多いです。

 

リマインダーとは「思い出したらやめる」という簡単なもの。具体的には、テレビやテーブル、ドアなどよく目にするところに付箋やシールを貼っておき、それを目にしたら歯ぎしりをやめるなどの方法があります。

点数表などを作ってできたら印をつけ、印の多い日にはご褒美がもらえるなど楽しみながらやると、歯ぎしりを無理なく改善できますよ。

 

5. まとめ

3歳の歯ぎしりは、歯の問題だけでなく心の問題が原因かもしれないので、意識的に改善する必要があります。

今回ご紹介したおうちでできる対策と、歯医者さんでの治療をうまく組み合わせて、お子さんの歯ぎしりを改善しましょう。

 

◆この記事のまとめ
1. 歯ぎしりの原因は咬み合わせの異常、悪癖、ストレス
2. おうちでできる3つの対策
・リラックスできる環境をつくる
・コミュニケーションを増やす
・正しい姿勢で座る
3. 歯医者さんの受診が必要なケース
・歯がすり減って平らになっている
・食べ物や飲み物が歯にしみる
・あごを痛がる
・3歳を過ぎても指しゃぶりが治らない
4. 歯医者さんで行う歯ぎしりのち療法
・ナイトガード(マウスピース)
・歯列矯正
・認知行動療法