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子どもの歯の痛み止めでカロナール以外で飲ませていい鎮痛剤は?

2021年11月25日


「子どもが歯を痛がっている時、大人と同じ鎮痛剤を半分の量にして飲ませても大丈夫ですか?」

「大人用の鎮痛剤に15歳以上と書いてあるけど、うちの子は体格がいいから飲ませてもいいですか?」

 

という質問を受けることがあります。

答えはNO。半分の量にしても、15歳未満の子どもには大人用の鎮痛剤を飲ませてはいけません

 

風邪などで小児科に行くと、鎮痛剤としてカロナールが出ることがあります。

カロナールは15歳未満の子どもが飲んでも安全な鎮痛剤なので問題ありませんが、カロナールは医療機関でしか処方されません。自宅に常備しているものではないので、子どもが歯を痛がったりした時には何を飲ませたらいいか迷いますね。

 

そこで、ここでは子どもが歯を痛がった時に飲んでいい市販の鎮痛剤について、詳しく解説していきます。

今はなんともなくても今後のために知っておいたほうがいいので、ぜひ読んでおいてくださいね。

 

1. 子どもの歯の痛み止めで飲んでいいのはアセトアミノフェンのみ


子どもの歯の痛み止めでおすすめなのは、子ども用の鎮痛剤です。「小児用」「ジュニア」などの記載があれば子ども用です。

 

子ども用の鎮痛剤に使われているのは、「アセトアミノフェン」。

アセトアミノフェンは他の鎮痛剤の成分に比べて副作用が出にくく、入学前の子どもから妊婦さん・授乳中の人でも安心して飲むことができます。

 

他の鎮痛剤でよく自宅に常備しているものとしては、ロキソニンやバファリン、EVEなどがありますね。これらはアセトアミノフェンが主成分ではないため、小児には使えません

▼鎮痛剤と主成分
カロナール:アセトアミノフェン

ロキソニン:ロキソプロフェンナトリウム水和物
バファリン:アスピリン、イブプロフェン
EVE    :イブプロフェン

 

1-1. アセトアミノフェンでも注意しなければならないこと・その1

なお、大人用の鎮痛剤にはアセトアミノフェンとイブプロフェンなど、アセトアミノフェン以外の鎮静成分が混ざっている鎮痛剤もあります。これは小児には使えないので注意しましょう。

 

1-2. アセトアミノフェンでも注意しなければならないこと・その2

主成分がアセトアミノフェンのみの鎮痛剤でも、1錠中に含まれる含有量は異なります。大人用のアセトアミノフェンは含有量が多いので、必ず小児用のものを選びましょう

 

2. 子どもの歯が痛い時に飲んでもいい鎮痛剤一覧

子ども用の鎮痛剤には、幼児でも飲めるもの、15歳未満でも飲めるものなど年齢別になっているものがありますね。

子どもの歯が痛い時に飲んでもいい鎮痛剤の薬名と対象年齢以下の表のとおりです(2021年11月現在)。

薬名 主成分

含有量

対象年齢
カロナール200

アセト
アミノフェン

200mg 3〜14歳
小児用バファリンCⅡ 33mg 3〜14歳
小児用
バファリンチュアブル
50mg 3〜14歳
バファリン ルナJ 100mg 7〜14歳
小中学生用ノーシンピュア 200mg 7〜14歳

※含有量は1錠中の数字です。


年齢に応じて1回に何錠飲むか異なります
用法・用量をよく読んで飲ませましょう。

 

3. なぜ大人の薬を子どもが飲んではいけないのか


では、なぜ子どもは大人と同じ薬を飲んではいけないのでしょうか?

それには以下の2つの理由があります。

 

  • ・代謝できないから
  • ・副作用が出るから

 

ひとつずつ詳しく解説していきますね。

 

3-1. 代謝できないから

薬は飲んだら肝臓で代謝され、効き目成分がちょうどいい分量になって体内を巡ります。体内を一周した薬は再び肝臓に戻ってきて、不要な成分が腎臓に送られておしっことして出るしくみです。

 

この機能がきちんと働くのが15歳以上とされています。14歳までの子どもは、いくら体格が良くても内蔵の機能がまだ発達しきれていないため、薬の成分がきちんと代謝されません

 

このような理由から、多くの小児用の鎮痛剤には「15歳未満」「15歳以上」など、15歳というラインで区切られているのです。

 

3-2. 副作用が出るから

大人用の鎮痛剤に使われているロキソプロフェンイブプロフェンは、子どもが飲むと以下のような重い副作用が出ることが分かっています。

 

  • ・ロキソプロフェン:吐き気、嘔吐、発疹、胃腸障害など
  • ・イブプロフェン :喘息、ライ症候群※など

 

※ライ症候群の症状

嘔吐、倦怠感、性格の変化、無反応、「いつ・どこ」などが分からなくなる見当識障害、けいれん、意識喪失など


参考:MSDマニュアル家庭版

参考:大日本住友製薬 薬の「こまった!」解決帳 選ぶ時編Vol.3

 

4. 子どもの鎮痛剤Q&A


ここからは、子どもの鎮痛剤についてよくある質問についてお答えしていきます。

3章まで読んでも迷ったら、ここを読んでくださいね。

 

4-1. 体格が良ければ大人の鎮痛剤を飲ませてもいい?

飲ませてはいけません。先程お伝えしたように、体格が良くても内蔵の機能は完全には成長しきれていません。

15歳になるまでは子ども用の鎮痛剤を飲ませましょう。

 

4-2.大人の鎮痛剤を半分に割れば飲ませてもいい?

これも4-1と考え方は同じで、飲ませてはいけません分量を少なくしても薬の成分が変わりません。子どもに良くない成分の鎮痛剤は少量でも危険です。

小児用、ジュニアなどが記載された、子ども用の鎮痛剤を飲ませてください。

 

4-3. 自宅に保管しているカロナールを飲んでもいい?

以前内科や小児科などで処方されたカロナールが家に残っていることがありますね。

家にカロナールがある場合は、使用期限を確かめましょう。カロナールの使用期限は、開封していないもので3年間です。

 

使用期限は、処方された時にもらう薬が入った紙袋や薬の説明書、薬が束になって入っている銀色の袋などに使用期限が記載されています。

 

使用期限が切れている場合は薬の効果がないだけでなく、副作用が出る場合があります。使用期限が分からないものや切れているものは飲ませないよう注意しましょう。

 

カロナールは200、300、500などの種類がありますが、この数字は1錠あたりの含有量です。年令によって1回に飲んでいい含有量が異なるので、兄がもらった薬を弟に飲ませるなど年齢が違い場合は注意しましょう。

体重1kgに対して1回10〜15mgで、1日の総量は1kgに対して60mg未満と定められています。

日本ジェネリック株式会社では、カロナールの1日の総数量を表にまとめているので参考にしてみてくださいね。


参考:日本ジェネリック株式会社

 

まとめ

子どもが歯を痛がっている時に飲ませていい薬は、子ども用の鎮痛剤アセトアミノフェンが主成分のもののみです。大人用のロキソニンやバファリンなどは子どもには飲ませてはいけないので注意しましょう。

 

◆この記事のまとめ
1. 基本は小児用の鎮痛剤
2. 子どもに安全な鎮痛剤はアセトアミノフェンのみ
3. アセトアミノフェンでも含有量に注意し、用量・用法を必ず守る
4. 大人用の鎮痛剤だと子どもは代謝できない
5. 大人用の鎮痛剤を子どもに飲ませると重い副作用が出るリスクが高い
6. 自宅に保管しているカロナールなどの処方箋は使用期限が3年以内のものならOK