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子どもの虫歯予防にフッ素塗布がいい理由3つを分かりやすく解説!

2021年11月18日


「子どもにはフッ素塗布をするといいってよく聞くけど、その理由は?」

 

フッ素を歯に塗るといいということは結構知られていますが、なぜ歯にフッ素塗布をするといいかについてはあまり良く知らないという方も多いのではないでしょうか。

 

一番の理由は虫歯予防なのですが、ここではフッ素塗布をするとなぜ虫歯予防になるのかについて、詳しく説明します。

 

理由を知れば、お子さんにフッ素塗布を行ったほうがいいと確信が持てますよ。

 

1. 子どもの虫歯予防にフッ素を塗布するといい理由3つ

子どもの歯にフッ素を塗布すると、以下の3つの良いことがあります。

 

  • ・虫歯に負けない強い歯になる
  • ・初期虫歯を治す
  • ・虫歯菌が活発に活動するのを抑える

 

一つずつ詳しく解説していきますね。

 

1-1. 虫歯に負けない強い歯になる

 


フッ素を塗布すると、フッ素が歯の表面の成分と結びついてより強い性質の歯になります。

 

食事をした後は、食べ物によってお口の中が酸性寄りになり、歯の表面のエナメル質に含まれるミネラル分が溶かされます(歯の脱灰)。ミネラル分とは、カルシウムやリンです。

 

しかし、唾液には酸性になったお口の中を中和する働きがあり、酸性寄りだったものを中性に戻してくれます。この時、エナメル質を修復して溶け出てしまったミネラル分を元通りにします(歯の再石灰化)。

 

この一連のしくみを「歯の脱灰」と「再石灰化」といいますが、フッ素は再石灰化の時に歯のエナメル質と結びついて、フロオルアパタイトという成分を作り出します。

 

このフロオルアパタイトができると通常の再石灰化よりも歯の表面が強い構造になるので、フッ素塗布をすると虫歯になりにくい強い歯になるというわけです。

 

1-2. 初期虫歯を治す


食事をすると歯の脱灰が起こって、エナメル質に含まれているミネラル分が溶けてしまうことをお話しましたね。

脱灰の後は再石灰化が起こりますが、フッ素塗布をしておくと、エナメル質を修復するときに、カルシウムをより多く吸収しやすくなります。

 

これにより、虫歯のできはじめである初期虫歯を、元の健康な状態の歯に戻すことができるのです。

 

1-3. 虫歯菌が活発に活動するのを抑える


フッ素は虫歯菌が活発になるのも抑える働きがあります。

 

食事の後には歯の脱灰が起こりますが、お口の中に食べカスなどが残っていると虫歯菌が活発になるため、歯の石灰化が追いつきません。具体的には、虫歯菌が出す酸と食べカスを混ぜて、虫歯の元になる歯垢を作ってしまうのです。

 

歯垢はネバネバした白いものですが、実はこの中は虫歯菌の棲家。中で繁殖して歯に接している歯垢の範囲を広げ、虫歯を深く大きくしていってしまいます。

 

しかし、フッ素塗布をしていると、虫歯菌が出す酸の量を抑えてくれるので、虫歯になるのを予防できるのです。

 

2. 歯医者で行う「フッ素塗布」は体に害はない


フッ素塗布は虫歯予防に効果があるとされている一方で、フッ素は体に害があると聞いたことがある方もいるかも知れません。

もしも体に害のあるものを歯に塗るとしたら、とても心配ですよね。

 

しかし、歯医者さんで使うフッ素は「フッ素化物」といって、フッ素とイオンが結びついたものです。つまり、ただのフッ素とは別物。フッ素化物は安全なものです。

 

加えて、一時期、水道水にフッ素化物が添加される水道フロリデーション中毒症状やがんになる確率が高いなどが話題になりましたが、これも心配ありません。

 

水道フロリデーションが始まったばかりの頃には、使用量を誤ったために歯の表面がまだらになる中毒症状も報告されましたが、現在では適正量が世界保健機構(WHO)によって定められています。

 

※水道水フロリデーションとは、むし歯を予防するために飲料水中のフッ化物濃度を歯のフッ素症の流行がなくむし歯の発生を大きく抑制する適正量(約1ppm)まで調整するという自然を模倣した方法です。現状のむし歯有病状況を半分以下にするという効果が確認されており、安全性と効果については専門機関が保証しています。(引用:厚生労働省 e-ヘルスネット

 

そもそも、日本では水道フロリデーションは行われていないので、日本の水道水にはフッ素化物が添加されていません。歯医者さんで使うフッ素化物も安全な濃度のものなので、ご安心ください。

 

3. フッ素塗布を始めるのにおすすめの年齢と通院の頻度

フッ素塗布は何歳から始めればいいのかと悩む方もいると思います。ここでは、フッ素塗布を始めるタイミングと、通院の頻度について説明しますね。

 

3-1. フッ素塗布は歯が生えたら


歯にフッ素塗布をするのにおすすめの年齢は、ずばり”歯が生え始めたらすぐ”です。

 

生え始めの乳歯は柔らかく、フッ素を取り込みやすいので、生え始めにフッ素塗布をしておくとその分強い歯になりますよ。

 

3-2. フッ素塗布は3ヶ月に1度が目安


フッ素塗布の効き目は約3ヶ月といわれています。

そのため、3ヶ月に1度くらいの頻度でフッ素塗布をするのがおすすめです。

 

季節はだいたい3ヶ月ごとに移り変わるので、季節ごとにすると覚えておくといいですよ。

 

4. 家でフッ素塗布を行う場合

市販のフッ素塗布剤もたくさん売っていますね。歯医者さんに通院せずに、家で市販のフッ素塗布剤を使いたいという方もいるでしょう。

 

そこで、ここでは歯医者さんのフッ素と市販のフッ素の違いや、市販のフッ素塗布剤の選び方をご紹介します。

 

4-1. 歯医者のフッ素と市販のフッ素の違い


歯医者さんで扱うフッ素は、国家資格を持つ人しか扱えない高濃度のフッ素です。歯医者さんで定期的にフッ素塗布を行うと、虫歯予防効果は40〜50%です。

 

一方、ドラッグストアなどで売られている歯磨き粉やフッ素塗布剤は低濃度です。誤って大量に飲み込んでしまっても人体に影響を及ぼさないように配慮しているからです。

 

市販のフッ素塗布剤での虫歯予防の効果は10〜20%。ですので、歯医者さんでの定期的なフッ素塗布と、家でのフッ素塗布を組み合わせて行うと、より虫歯予防の効果が上がりますよ。

 

歯医者さんでのフッ素塗布の詳しい方法は以下で説明しています。より詳しく知りたい方はこちらも読んでみてくださいね。

 

▶子どもの歯への「フッ素塗布」はいつから始めるのがいいの?

 

4-2.フッ素塗布剤を選ぶ時のポイント


フッ素塗布剤を選ぶ時のポイントは、

 

  • ・スプレータイプまたはジェルタイプ
  • ・研磨剤が入っていないもの

 

の2つです。

 

スプレータイプなら歯みがきが嫌いなお子さんでもシュッと吹きかけるだけで済みますし、ジェルタイプの場合は泡立たず、口の中全体に自然に広がりやすいです。

 

なにより注意したいのが、研磨剤が入っていないということです。通常の歯磨き粉でフッ素濃度が高いものもありますが、研磨剤が入っていると歯の表面を削ってしまうため、せっかくのフッ素が活かせません。

もしもフッ素を多く摂ることを目的に歯磨き粉を選ぶのであれば、必ず「研磨剤なし」「研磨剤フリー」と書いてあるものにしましょう。

 

5. まとめ

子どもの歯は柔らかくて虫歯になりやすいもの。フッ素塗布をしておくことで、丈夫な歯になり虫歯にもなりにくくなります。

フッ素塗布を行って、大事なお子さんを虫歯から守りましょう。

 

◆この記事のまとめ
1. フッ素は虫歯に負けない強い歯にする
2. フッ素は初期虫歯を治す
3. フッ素は虫歯菌が活発に活動するのを抑える
4. フッ素塗布に使うフッ素は安全な「フッ素化物」
5. フッ素塗布を始めるタイミングは乳歯が生えた時
6. フッ素塗布を行う頻度は3ヶ月に1度が目安
7. 歯医者で扱うフッ素は濃度が高く虫歯予防効果も高い
8. 家でフッ素塗布を行う場合は、スプレータイプやジェルタイプがおすすめ
9. 市販のフッ素入り歯磨き粉は、研磨剤が入っていないものを選ぶ