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一期治療|就学前の子どもの歯の矯正の方法や期間を詳しく解説!

2021年11月2日

 


「小さな子どもでも矯正ってできるの?」

「小さな子どもの矯正は痛くないの?」

 

就学前の小さなお子さんに矯正を行う場合、痛みはないのか、どんな装置をつけるのかと心配ですよね。

 

でも、ご安心ください。寝ている間だけつけるものやワイヤー矯正のような痛みがないものがほとんどです。

 

ここでは、就学前からの子どもに対して行う「一期治療」の方法や治療期間などについて、詳しくご紹介します。

 

1. 一期治療の目的


一期治療とは乳歯だけ、あるいは乳歯と永久歯が混ざっている期間に行う治療のことです。

 

一期治療の目的は、上下のあごのバランスを整え、この後生えてくる永久歯が正しい位置できれいに生えてこさせることです。

 

この時期に行うのは、あごや頭の骨の成長を利用しながら行うためで、この時期でしかできません。

永久歯が生え揃う頃にはあごの成長はほぼ終わっているので、歯の矯正をするには抜歯をするか歯を強制的に動かすしかないのです。

 

しかし、一期治療の時期に行えば、自然な成長に沿って歯を軌道修正することができます。

 

2. 一期治療の方法|受け口・ガチャガチャの歯ならび

一期治療は症状に合わせた方法があります。まずは受け口から説明しますね。

 

2-1.拡大床(プレート)

 

 

  • 拡大床の特徴
  • ・ネジがついたプレートをワイヤーで歯に固定する
  • ・自分で取り外し可能
  • ・1日12〜15時間程度を目安につける
  • ・保護者が1週間に1〜2回ネジを回して徐々にあごを広げていく
  • ・治療期間は1〜2年
  • ・1ヶ月に1〜2回の通院、徐々に通院回数が減っていく

 

拡大床は、上あごに取り付けて、ゆるやかに上あごを広げる装置です。上あごは2枚の骨が合わさっています。その2枚の骨を、ネジの力を加えて少しずつ広げます。

受け口やガチャガチャの歯ならびになってしまう原因の多くは、上あごの成長がうまくいかずスペースが狭くなったり上下のあごのバランスが乱れたりすることにあります。

 

そのため、歯の土台である上あごを広げることによって、上下のあごのバランスや歯ならび、咬み合わせが正しくなるよう導いてあげます。

ただし、自分で取り外せるためお子さんが勝手に外さないように、よく説明するなどが必要です。

 

2-2. 急速拡大床



 

  • 急速拡大床の特徴
  • ・ネジがついたプレートをワイヤーで歯に固定する
  • ・取り外しはできない
  • ・1日12〜15時間程度を目安につける
  • ・保護者が1週間に3〜4回ネジを回して徐々にあごを広げていく
  • ・治療期間は2週間〜2ヶ月程度

 

急速拡大床は強力な力がかかるので、拡大床よりも短い時間でスペースを広げられます。

急速拡大床のメリットは、あごのスペースを広げて歯ならびを良くするだけでなく、気道が広がって息がしやすくなり、喘息やアレルギー性鼻炎などの改善が期待できることです。

 

つけ始めは違和感を感じる、食べづらいといったことがありますが、1週間程度で慣れることがほとんどです。

 

2-3. プレオルソ


プレオルソ公式サイトより

プレオルソとは、マウスピースを使った子ども用の矯正装置です。

対象年齢は4歳〜9歳くらいまでで、拡大床と一緒に使うことが多いです。

プレオルソは歯を直接動かすのではなく、悪い歯並びの原因となっているお口周りの筋肉(舌・頬など)を改善することによって歯ならびや咬み合わせを矯正していきます。

プラスチックと違って柔らかいので口の中に入れても嫌がることがなく、歯型を取る必要もありません。

 

3. 一期治療の方法|出っ歯・上顎前突(じょうがくぜんとつ)

受け口とは反対に、上の歯が出ている症状にはアクチベーターやヘッドギアという装置を使います。

この2つについても詳しく説明しますね。

 

3-1. アクチベーター

 

 

  • アクチベーターの特徴
  • ・マウスピースについたワイヤーで上の前歯を中に押し込む
  • ・自分で取り外し可能
  • ・就寝時のみつける
  • ・通院は3〜4ヶ月に1回程度
  • ・治療期間は1〜2年程度

 

アクチベーターは、一般的に上下のあごがズレているような症状に使います。下あごが引っ込んで上の歯が出ている場合にも有効です。

アクチベーターには数種類あり、出っ歯だけでなく受け口を矯正できるタイプもあります。

 

3-2. ヘッドギア


 

  • ヘッドギアの特徴
  • ・上の奥歯(6歳臼歯)にワイヤーをかけ、首にネックバンドをつけて固定する
  • ・自分で取り外し可能
  • ・就寝時のみつける
  • ・通院は3〜4ヶ月に1回程度
  • ・主に小学校3〜4年から永久歯の奥歯(12歳臼歯)が生える頃まで

 

上の歯がズレて出ているような症状に使います。

主に重度の咬み合わせのズレに用いられます。ちょっと仰々しい装置ですが、寝ている間のみに使うので見た目の心配はありません。

 

4. その他症状に応じて行う矯正方法

その他、症状に応じて上記以外の方法を行うこともあります。

こちらも具体的に説明しますね。

 

4-1. ムーシールド

 

 

  • ムーシールドの特徴
  • ・ワイヤーのないマウスピース型
  • ・自分で取り外し可能
  • ・就寝時のみつける
  • ・適応年齢は3〜5歳程度まで

 

指しゃぶりや舌のくせなどで歯ならびが悪くなっているような場合、舌・唇・頬などの筋肉を鍛えて正しく使えるようにトレーニングする方法です。

お口周りの筋肉を鍛えて正しく使えるようになると、歯が頬の内側や舌に押されたりせずに正常に生えていくことができます。

 

寝ている間だけつけるので違和感がなく、痛みもありませんよ。

 

4-2. リンガルアーチ


  • リンガルアーチの特徴
  • ・奥歯に輪っか状の器具をつけ、歯の裏側にアーチ状のワイヤーを取り付ける
  • ・取り外しできない
  • ・主に反対咬合に用いる
  • ・治療期間は1年程度

 

反対咬合とは、上下の歯が逆に噛み合っているような症状です。通常は前歯が下の歯よりもほんの少し前に出ているのですが、これが反対になっていると反対咬合といいます。

 

リンガルアーチは内側に倒れぎみに生えている歯を、ワイヤーの力で外側に押し出す装置です。

 

歯の裏側に取り付けるため、虫歯になりやすいので、仕上げ磨きを念入りににしてあげる必要があります。

 

5. まとめ

乳歯が残る子どもの歯は、大人になる前に矯正することで、きれいな歯ならびの永久歯にすることができます。この先何十年も使っていく歯ですから、子どものうちの数年で軌道修正するのがおすすめです。

 

近年、歯は全身の健康にとても関わっていることが分かってきています。お子さんが大人になってもずっと健康でいられるためにも、子どものうちに歯ならびや咬み合わせを整えてあげましょう。

 

小さな子どもの歯の矯正は、症状や年齢に応じてきめ細かく対応していくことが重要です。

特に一期治療をする際は、小児専門の歯科医師がいる歯医者にかかるのがおすすめですよ。

 

◆この記事のまとめ
1. 一期治療の目的は将来生える永久歯の歯ならびや咬み合わせを整えること
2.拡大床はゆるやかにあごを広げて受け口やガチャガチャの歯ならびを改善する
3. 急速拡大床は強い力であごを広げるが、アレルギー改善の効果も期待できる
4. アクチベーターは上下のあごのズレを改善する
5. ヘッドギアは上のあごの重度のズレを改善する
6. 3〜5歳までの悪い歯並びにはムーシールドで口周りの筋肉トレーニングを行う
7. リンガルアーチは外側に向いた歯を内側に押し込む