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子どもの前歯が生えてこない!永久歯が生えない5つの理由を解説

2021年10月20日


「先生、子どもの上の前歯が生えてこないんです!これって何か異常なんですか?」

 

お子さんの前歯がなかなか生えてこないと心配になりますよね。

 

子どもの上の前歯は、だいたい7歳前後に生え替わります。もちろん、個人差があるので6歳くらいで生え変わる子どももいれば、9歳くらいまで生えてこない子どももいます。

 

しかし、なかなか生えてこないと大丈夫なの?と心配になりますよね。

 

子どもの上の前歯が生えてこない原因は1つではありません。

 

  • 【歯が生えてこない5つの理由】
  • ① 歯ぐきが厚くて生えてこない
  • ② 邪魔なものがあって生えてこない
  • ③ 歯が埋まって生えてこない
  • ④ 歯が生える隙間がない
  • ⑤ 生えてくるべき歯が生まれつきない

 

今回は、この5つの理由と対処法について、わかりやすく解説します。

 

1. 理由① 歯ぐきが厚くて生えてこない


1つめの理由は、歯ぐきが厚くて永久歯がなかなか生えて来ることができないというものです。

 

永久歯は歯ぐきの中で生える準備をして待っているのですが、歯ぐきの厚みが他の場所より大きくなっているため、出てくるのが遅くなっている状態です。

 

1-1. 歯ぐきが厚い場合の対処法

まずはレントゲンで歯の位置や歯の本数を確認し、異常がなければ以下のような対処をします。

 

  • ・歯ぐきを小さく切開して永久歯を出す
  • ・歯ぐきをレーザーで少しだけ焼いて永久歯を出す
  • ・歯の牽引(ひっぱる)をして永久歯を出す

 

ほとんどの場合、歯ぐきを切開するかレーザーで焼くと永久歯の頭が見えてきます。場合によっては永久歯が出やすいように、牽引することもあります。

 

歯ぐきを切開したり焼いたりした傷は、しばらくすると自然治癒の働きによって元に戻るので安心してくださいね。

 

もちろん、切開やレーザーで焼くときは、部分的な麻酔を行うので痛くありませんよ。

 

2. 理由② 邪魔なものがあって生えてこない


時々、歯には生えなくてもいい余計な歯が埋まっていることがあります。これを「過剰埋伏歯(かじょうまいふくし)」といいます。

過剰埋伏歯は前歯に時々みられる現象です。この余計な歯が出口をふさいでいて、本来生えてくるべき永久歯が生えて来ることができないのです。

 

2-1. 過剰埋伏歯がある場合の対処法

過剰埋伏歯がある場合は、その歯を取り除いてあげると永久歯が正常な位置に生えてくることができます。

 

具体的には歯ぐきを切って過剰埋伏歯を取り除きます。この時も、麻酔がきいているかどうかしっかり確認してから行うので安心してくださいね。

 

治療後と翌日に、傷が化膿しないようにしっかりと消毒します。

早ければ1週間以内には永久歯が生えてきますよ。

 

3. 理由③ 歯が埋まって生えてこない


永久歯自体が埋まっていてなかなか生えてこないこともあります。

これを埋伏歯(まいふくし)といいます。

 

埋伏歯は歯が生えてこないことで見つかることが多いので、発見が遅くなりがちです。

 

3-1. 埋伏歯の場合の対処法

埋伏歯は待っていても出てこないので、歯ぐきが厚い場合と同じで歯ぐきを切って牽引で引っ張り出さなければなりません。

 

重要なのは、いかに早期発見できるかです。

埋伏歯は発見が遅いと歯ぐきの中で曲がったり、隣の永久歯の生え方にも影響を及ぼしたりしてしまいます。

 

早期発見するためには、日頃から定期的に歯科健診を受けることです。

子どもの歯科検診は、虫歯があるかどうかをチェックするだけでなく、歯やあごが正常に発達しているかどうかをチェックするという重要な役目があるのです。

 

4. 理由④歯が生える隙間がない


上あごが小さいと、歯が生えるスペースが足らずに歯が生えてこないことがあります。

日本人はもともと欧米人に比べてあごが小さいのですが、特に子どもの頃上あごの成長が遅いと、歯の生え変わる時期に乳歯が抜けても永久歯が生えてこないということが起こります。

 

4-1. 歯が生える隙間がない場合

多くの場合はあごの成長とともに自然に生えてくるので様子を見ます(経過観察)。

しかし、元々のスペースが狭いので、生えてきたとしても斜めを向いて生えたり他の歯と重なって生えてきたりすることが多いです。

 

いつまでも永久歯が生えてこない場合は、矯正治療をして歯が生えるスペースを作る必要があります。

 

矯正治療が必要かどうかは歯医者さんが検査をして判断するので、一度歯医者さんに相談するのがおすすめです。

 

5. 理由⑤生えてくるべき歯が生まれつきない


生まれつき生えてくるべき歯が存在しないことがあります。

これを、「先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)といいます。

 

先天性欠如歯の場合は、乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこないというよりは、「他の歯が生え変わってもこの歯だけ乳歯がいつまでも抜けない!」という状態です。

 

5-1. 先天性欠如歯の場合の対処法

先天性欠如歯の場合は、乳歯をそのままずっと使い続けることになります。

乳歯が抜けてしまえば永久歯は生えてこないので、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの義歯を入れて代用するしかありません。

 

そのため、いかに乳歯を残すかがポイントになります。

 

乳歯を長く使い続けるには、日頃のケアが重要です。歯垢や歯石を作らないように、以下のケアを行いましょう。

 

  • ・食べたらしっかりと歯みがきをする
  • ・歯みがきだけでなく、歯間ブラシで歯と歯の間もケアする
  • ・定期的にプロケアを受ける

 

【プロケアとは?】
プロケアとは、歯のプロ(歯医者さん)が行うケアのこと。歯医者さんしか扱えない特殊な機械や薬で徹底的に歯をクリーニングすることで、虫歯や歯周病から守ります。

 

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▶【正しい歯磨きのやり方】子どもが自分で歯磨きを始めたら

 

6. まとめ

上の前歯の永久歯がなかなか生えてこない場合は、以下の5つの理由があることがわかりましたね。

 

  • ①歯ぐきが厚い
  • ②過剰埋伏歯が邪魔になっている
  • ③埋伏歯になっている
  • ④歯が生える隙間がない
  • ⑤先天性欠如歯である

 

しかし、永久歯が生えてこない理由を見極めるには、レントゲン検査が必須です。埋伏歯のように発見が遅れると厄介な場合もあります。

 

適切に対応すれば、正常な咬み合わせきれいな歯並びにすることができますよ。もしも永久歯が生えてこなくて不安な場合には、一度歯医者さんに相談しましょう。

 

◆この記事のまとめ
1. 歯ぐきが厚い場合は歯ぐきを切開するかレーザーで焼いて牽引する
2. 過剰埋伏歯がある場合は歯ぐきを切開して取り除く
3. 埋伏歯の場合は歯ぐきを切開して牽引する
4. 歯が生える隙間がない場合は経過観察の後矯正が必要なこともある
5. 先天性欠如歯の場合は乳歯のケアをしっかりと行う